リンゴのふるさと北海道の夏は短く、作物は秋を待って急に熟します。 明治元年、黒田清隆がアメリカからリンゴの苗木を持ち帰り、日本で最初に植えたところで、余市から東北をはじめ日本全国に広まっていきました。 その他、ぶどう、なし、さくらんぼ、ももなどさまざまな果樹の産地として知られてきました。 積丹半島の付け根に位置し、温暖で農業に適した土地です。
また、スキーのジャンプなどでも有名です。
広々と連なる余市の果樹園では、初夏のイチゴから始まり、サクランボ、プラム、モモ、ブドウ、リンゴといった季節折々の果物が次々と収穫されます。 それぞれの収穫時には、もぎたてをその場で味わえる観光農園にたくさんの人たちが訪れ、心ゆくまで味覚を楽しんで行きます。
洋酒のふるさと北海道余市は古くから洋酒のふるさととして知られてきました。それは、水が大変よいこと、その気候風土がヨーロッパに近く、さまざまな農作物が豊かに実るからです。 それはワイン用葡萄にも当てはまります。その豊かな大地が織り成す自然な味わいは、かつてない純日本製の本格ワインの誕生を実現しました。 |
余市川地名の「ヨイチ」はアイヌ語の、蛇のように曲がりくねった川からきているとされています。 鮎の最北限、鮭がのぼる川で知られている余市川は、余市岳中腹から流れ出し、50kmの流程で日本海に注いでいます。 川は下流にはコイ、上流はヤマメ、イワナ等が生息。余市川河口から約4キロ上流にあるあゆ場では、秋を迎えると産卵のために遡上してきた鮭が水面で跳ねる 姿を見ることができます。 やがて産卵を終えた鮭は、その生涯を終え、代わりに新たな生命が生まれ出る準備を始めるのです。 豊かな海産資源余市はその昔ニシン漁で栄えた町でした。寒流と暖流が交差する日本海の恵まれた漁場は、ニシンが去った今もこの海は豊かな水産資源を供給し、この町の人々を潤しています。 現在は、ニシンに代わって、「えび」、「いか」、「かれい」漁などが盛んに行われ、また北限の鮎の生息地でもあります。 |
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